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【sangetsu】リアテックについて

樹のコトブログです。

今回は株式会社サンゲツさん発行の
「REATEC vol.11 2021-2023」から
施工に関する注意事項をお伝えいたします。
リアテック
 粘着剤付き化粧フィルム
 素材 塩化ビニル樹脂フィルム
 形状 1,220mm×50m ロール状
 厚み 約0.2mm

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施工環境
原則として内装使用
リアテックは一部商品を除き、原則として内装用途にお使いください。

ホコリ・チリ
施工する際は施工面だけでなく、床面の清掃も行い、必要に応じて水をまくなど、防塵対策を行ってください。
本品と施工面の間に異物が入ると膨れなどの原因となります。

照明
必要に応じて照明器具を使用し、明るい環境で施工してください。
施工環境が暗い場合、異物の混入や気泡を見逃す恐れがあります。

湿度
下地に湿気があると施工できません。充分に乾燥させた後に施工してください。

静電気
空気が乾燥して静電気が発生しやすい場合は、床に霧吹きなどで水をかけてください。

施工温度
施工温度
施工可能温度範囲は12~38℃程度ですが、最適な範囲は20~25℃程度です。
現場で保管する場合は、直射日光を避け、38℃以下で保管してください。
施工後の急激な温度変化は膨れ・目隙の原因となるため避けてください。

低温時(12℃未満)
低温時は裏面の接着効果が発揮されにくく接着不良になりやすいので施工の延期、またはジェットヒーターを用意するなど現場環境を改善してから施工してください。
また、低温時はフィルムが裂けやすくなりますのでご注意ください。

高温時
直射日光が当たる下地面は、極端に接着力が強くなり、貼り付け後の微調整も困難で作業性が悪くなります。
この場合は時間をずらして、下地が冷めるのを待ってから施工してください。
高温時はフィルムがより柔軟になり、施工しにくくなる場合があります。
スチール下地への施工の際は、直射日光が当たる場所は冬季でも高温になっている場合があります。

R面施工でのドライヤー使用
本品を折り曲げて施工する場合、商品によってはR面部分が白くなる場合があります。
ドライヤーなどで温めながら貼り付けるか、貼り付けた後に温めてください。

下地調整
下地の清掃
表面の水分やゴミ、油分などを完全に除去し、汚れのないように清掃してください。

下地の平滑・乾燥
必ず凹凸がなく、平坦で乾燥している状態で施工してください。

シーラー・パテ・プライマー
シーラー・パテ処理後、より強く接着するためにプライマー処理をお奨めします。
専用プライマーはRTⅡ、RP-100、RA、RSです。

 

コーナーテープ
コーナー部分には必ずコーナーテープをご使用ください。

養生テープ・粘着テープ
養生テープ・粘着テープなどを本品表面に長時間貼ったままにしないでください。
ベタついて、きれいに剥がせなくなる場合があります。

下地の色の影響
下地の色が本品表面の色に影響を及ぼす場合がありますのでご注意ください。

傾斜面や水平面への施工
傾斜面や水平面に施工した場合の耐用年数は垂直面の場合と比較して短くなります。

ベニヤ下地の油分除去
ベニヤ合板下地については油分をよく拭き取ってから施工してください。

下地の継ぎ目の固定
ケイ酸カルシウム板、石膏ボード、合板下地の継ぎ目部分は、ビスやタッカーで完全に固定してください。
貼り付け時に本品を圧着することで下地が動き、パテが割れる場合があります。

無垢材などの接着不良・膨れ
無垢材、集成材、真鍮、銅、鉛下地は、接着不良により膨れが生じることがありますので施工しないでください。

ガラスへの施工
ガラスに貼る場合は汚れを除去してから直接貼り付けてください。
ただし、直射日光が当たる場合は、接着剤が劣化したり、ガラスが割れを起こす場合があります。
また、裏面には塩化ビニル製品を表す「∞PVCマーク」が印刷されていますので、透けて見える場合があります。
塩化ビニル製の壁紙は、経済産業省が定めた「資源の有効な利用の促進に関する法律」において、「指定表示製品(分別回収のための表示を求める製品)」に指定されており、その法律の規定に基づいた経済産業省令第九十四号により、表示の標準となるべき事項が定められています。

裁断・貼り
エアスルー
本品はエア抜きが容易な「エアスルー加工」を採用しています。
裏面の溝が空気の通り道をつくり、排出するため、施工がすばやく簡単に行えます。

カット・引き出し時のキズ
ロール状の本品をカットしたり巻き直したりする際は、表面にキズがつかないように、床や作業台の養生を行ってください。

床置きせずロール状に建てる
裁断した本品の一時保管は、離型紙が内側になるように巻き、端部をマスキングテープで仮止めして立ててください。
裁断した本品を引きずったり表面を直接床につけないでください。
表面にキズがついたり、破損する恐れがあります。

平面上にすると剥離
ロール状の本品を引き出して平面上にすると、離型紙とフィルムが剥がれることがあります。

ロットによる差異
本品は厳正な品質管理を行っておりますが、ロットにより多少の差異が生じる場合があります。
異なるロットを同じ面に使用することは避けてください。

方向性
本品は単色であっても方向性があります。
裏面の離型紙ロゴを同じ方向に合わせて施工してください。
本品の裁断位置により、突合せ部の左右の濃さが極端に異なる場合がありますので、裁断位置や貼る方向にご注意ください。
なお、エンボスにも方向性があります。
逆方向の貼ると抗戦の加減で色違いに見える場合がありますのでご注意ください。

リピート
本品は製法上、リピートを正確に合わせることができません。
ジョイントする際は事前にご確認ください。

ジョイント(突合せ施工・重ね貼り)
突合せ(重ね切り)施工の際は、施工後に隙間が生じる場合があります(特に濃色の場合は目立つことがあります)
下地に同系の色を塗っておくことをお奨めします。
ジョイント部分の下地にはプライマーを2度または3度塗りしてください。
また本品を突合せ(重ね切り)する際は、下地を切らないように注意してください。
目隙の原因となります。

ジョイント(重ね貼り)
重ね貼りする際は、重ねる部分にプライマーRP-100またはRSを塗布し、乾燥させてから施工してください。
その際、プライマーがはみ出さないようにご注意ください。

重ね貼りは不燃にならない
内装制限を受ける箇所について、既存の化粧フィルムの上に本品を重ね貼りすると、防火性能は取得できませんのでご注意ください。

出隅・入隅・三次曲面
出隅・入隅部分、また三次曲面に施工する場合は、入念にプライマー処理を行い、接着強度を高めてください。

凹凸面のある下地
タイル面など、凹凸のある下地には施工しないでください。
膨れや剥がれが発生する場合があります。

水廻りへの施工
浴室への施工にはリアテック抗菌・防カビタイプをご使用ください。
シート状の表面から水分が浸透することはありませんが、端部や下地から水分が入り込むと、接着不良を起こす恐れがあります。
金属など含水しない下地をご使用になるか、端部への防水処理を十分に行ってから施工してください。

屋外への施工
屋外への施工にはお日様マークのついた本品、または高耐候リアテックをご使用ください。
また、屋外に面したドアへの施工には、玄関ドアフィルムをご使用ください。

施工後
高温・多湿
常時50℃以上となる場所や、水中、湿度が高い場所への施工は避けてください。

最大強度
本品裏面の接着剤は、時間の経過とともに下地との密着性が上がります。
貼り替えなどで本品を剥がす際、種類によっては下地を痛める場合がありますのでご注意ください。

保管の注意
保管方法
使用後に残った本品を保管する際は、手で巻きしめ、テープ止めをして緩みがないようにしてください。
緩めて保管しますと、離型紙とフィルムが剥離する場合があります。
直射日光や高温度下を避け、周囲温度38℃以下の清潔な場所に保管し、購入後1年以内に使用してください。

メンテナンス上の注意
日常のメンテナンス
日常的な汚れは、薄めた中性洗剤とスポンジなどで清掃してください。
清掃後は水拭きを行い、本品表面に残った洗浄剤を除去してください。

クレンザーや研磨剤
クレンザーなど研磨剤が含まれている洗浄剤やスポンジ、またシンナーなどの溶剤は使用しないでください。
キズや変色が発生する場合があります。

汚れが落ちにくい場合
メラミンスポンジなどで軽く拭き、柔らかい布で水拭きと乾拭きを行ってください。
強く擦りすぎると、表面の色・艶が変化する場合がありますのでご注意ください。

漂白剤・ヘアマニキュア
水廻りにご使用の場合、ヘアマニキュアなどを付着させないようご注意ください。
また、漂白成分が含まれる洗剤を使用した場合、表面の色・艶が変化する場合がありますのでご注意ください。

引用:株式会社サンゲツ

引用元:REATEC vol.11 2021-2023